Thursday, February 2, 2012

【お薦め洋書】(2冊) Free: The Future of a Radical Price と、 What's Mine Is Yours: The Rise of Collaborative Consumption

これからのビジネスがどう変わっていくかを考える上で外せない2冊ではないかと思います。

��冊目は、最近急に世の中に増えてきた「無料」の商品・サービスについて考察したChris Anderson (Wired編集長)の著書、「Free: The Future of a Radical Price」。無料で採算が取れていることに納得できる商品・サービスもありますが、たまに一体どうやってお金を稼いでいるんだろうと不思議になってしまう無料の商品・サービスってありますよね。この本は、そういったビジネスの仕組みや、なぜそのようなビジネスが増えてきたのか、また、これからの「無料ビジネス」時代では、どのような点に注意しなければいけないかといった話題を扱っています。




��冊目は、「これからの消費」に焦点を当てた一冊。弱冠33歳(2011年現在・筆者による推定(^^;))のRachel Botsmanが、オークションサイト、カーシェアリング、P2Pファイナンスなど最近話題になっているサービスについての考察や、様々な経営者・イノベーターとの交流を元に、「世界の消費活動が従来の『ハイパー消費』から、新たな『コラボ消費』へパラダイムシフトしつつある」と主張しています。

少し前にもてはやされた「Web 2.0」と考え方は似ているのですが、新たに「サステイナビリティ」、「コミュニティ」という2つの視点が加えられており、非常に新鮮というか、目からウロコ感があります。ITに深く関わる話ではありますが、ITにとどまらずより大きな視点から論じられています。Web 2.0の進化系というか、あぁ、Web 2.0ってこういう大きな動きの一環だったのか、と感じられるような本です。

著者はさらに、「新たな」潮流であるこの「コラボ消費」が、実は近代以前の消費形態であった物々交換、村社会のいわば復興(「ルネッサンス」の方が適切か)であるとも論じており、非常に興味深いです。

本を読むのはめんどくさいという方は、とりあえず著者がコラボ消費について語っているTEDでの講演を聞いてみてもいいかも(末尾にエンベッドしてます。日本語字幕も出るはずなので試してみてください)。気づいたんですが、Chris Anderson / Rachel Botsmanの両方ともTED演者なんですよね。やっぱTED最高です。



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