Thursday, February 2, 2012

【お薦め洋書】 Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption

第二次世界大戦から生還したアメリカ兵Louis Zamperiniの実体験を、著者のLaura Hillenbrandが、Louis Zamperini本人の全面的な支援を受けて、何年にもわたってありとあらゆる記録、証言を丹念に集め、書き上げた大作です。事実関係には本当に驚くほど細かく脚注がついており、根拠となっている資料・証言が丹念に示されています。

僕が今までに読んだ中で、文句なしで一番心動かされた本です。あまりに凄惨な戦争の現実。何度も何度も折れそうになるたび、立ち上がり戦うLouis。死んでいく仲間たち。残酷な日本人との出会い、やさしい日本人との出会い。アメリカで心を切り裂かれる想いでLouisを待っている家族との家族愛、再会、そして終戦後もLouisを苦しめる戦争の記憶。日本人としては複雑な気持ちになる作品ですが、本当に是非読んで欲しい作品です。

読み始めると先が気になって止まらず、久しぶりに本のせいで寝不足になりました。歩きながら、あるいは電車の中など、何度となく感動して涙してしまいました。読み終えた後は、平和であること、今ある幸せに対する感謝の気持ち、そして勇気と元気がじわじわ湧いてくる、そんな本です。

【あらすじ】
貧しい家庭に生まれ、一旦は不良となったLouis Zamperiniが、家族のおかげで長距離走に出会い、少しづつ人生を立てなおしていきます。ついにはオリンピック選手にまでなり、ベルリンオリンピックに出場しますが、第二次世界大戦が始まり、今度は空軍の兵士として太平洋に送られます。

ある日、乗っていた爆撃機が太平洋に墜落。なんとか墜落を生き延び、漂流しながら救助を待ちますが。。。想像を絶する地獄の日々を経てようやくたどり着いたのは敵国日本の支配下にある島。

壮絶な捕虜生活から生還したLouisですが、戦争の記憶が彼を苦しめます。ある日、日本兵と取っ組み合って首を絞めあう悪夢を見るLouis。目が覚めたLouisは、自分が妊娠中の奥さんの首を締めていたことに気づきます。。。Louisは戦争の亡霊に打ち克つことができるのか。

できるだけ史実に基づいて忠実に描かれており、ドキュメンタリーとしてもすごく優れた本ですし、Louis氏自身が語った心の変化、キリスト教との関係性もすごく興味深いです。

Louie Zamperiniのオフィシャルサイト


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