Thursday, February 2, 2012

Eclipseが遅くて腹たってる人中心に、Intellijのススメ

どうやら日本語化されていないようなので日本で使っている人は少数派かもしれませんが、グーグルやRedHatのOSS開発者の間などで大人気、人気急上昇中のIntellij IDEAというJava IDEがあります。

チェコの数学者が集まって作ったIDEで、有料版しかなかった頃から大変評判が良く、割と出来のよいeclipseが無料で誰でも使えるという市場環境にも関わらず大いに健闘していました。この会社は、.netの分野でもいくつか人気の高い開発ツールを出しています。本当にすごくいい噂を聞くIDEなので気にはなっていたのですが、貧乏の身なので試すこともできず...ご多分に漏れず僕もeclipseをずっと使っていました。

が、2009年にベンダが"Community Edition"型のビジネスモデルに移行。要するに、基本機能を備えた版が無料で使えることになったのです!しかもCommunity EditionはApacheライセンスのオープンソースに。太っ腹です。採算は、より高機能のUltimate Editionを販売することでとろうとしているようです(※ちなみにOSSの開発に使う場合は、Ultimate Editionも無料とのことです)。

てなわけで当時早速使ってみたのですが、結論から言うと、もう絶対離せません(笑) 最初はeclipseとの違いに戸惑うことも少なからずありましたが、取りあえず速い。これホント重要。もうこれだけで頑張って乗り換えようという気になります(笑) 次に、Mavenとの連携がマジいい!今は改善されたのかもしれませんが、eclipseのmavenプラグインは大分不安定だったので、かなり違いを感じました。他のプラグイン・機能の類も概して非常に安定して動作し、性能も良いです。オートコンプリートもeclipseより若干かしこく、本当にサクサクプログラミングができます。

他にはリファクタリングがeclipseよりも高機能、なかなか良いコードの静的解析が標準装備されている、すごく高機能のコード変更履歴機能がついている、あたりが思いつく利点でしょうか。ただ、何よりも速い。これにつきます(少なくともeclipse galileo当時はかなりの差があった)。

eclipseに劣るところといえばプラグインの少なさですが、それでもIDEがオープンソース化される前から、プラグインを開発するためのAPIと、そのプラグインを公開するためのマーケットプレースのようなものが提供されていたので、そこそこの数のプラグインは提供されています。今回オープンソースになったので、さらにプラグイン開発の裾野が広がってくれそうです。

商売道具ですから、長年eclipseを使っていると移行の際のストレスはかなりありますが、それを我慢する価値アリです。


とは言えeclipseほどたくさんの言語をサポートしているIDEはないので、今もpython, erlangの開発にはeclipseベースのIDEを使っています。特に、AptanaというところがWeb開発者向けの多言語対応型eclipseパッケージを提供してまして、これがWeb開発には本当に便利です。やっぱ、悪くはないですよね、eclipse。それでも、もっと速いIDEが欲しい。。。と思っている人は、是非Intellijを試してみてください。




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