Thursday, February 2, 2012

世界は再び小さな村へ・・・ 匿名社会の終焉

少し前に、カナダのバンクーバーで市民の一部などが暴徒化する事件がありました(記事)。バンクーバーでそのような事件が起こったの事自体も驚きでしたが、もう一つ、非常に面白い社会現象が見られました。

reddit.com、facebook、youtubeなどのソーシャルメディアに、現場の写真・映像が次々と投稿され、違法行為に参加していた人々が次々と特定されていったのです。あるカナダのブログは、これらをまとめて、違法行為を働いていた人をいわば晒し者にする"Hall of Shame"キャンペーンを始めました(ブログ)。普通の大学生やスポーツ選手などが、違法行為の瞬間を捉えた写真や映像と共に、実名を掲載されています。誤認もあり得ますし、このようなことをすること自体は批判されるべきでしょう(警察などに情報提供するべき)。しかし、この出来事は、これからは「匿名」であることが、オンラインだけでなくオフラインでも難しくなっていることを示しています。

まだ実用化には至っていないものの、普通のスナップ写真から顔を特定し、顔認証で映っている人物を特定する研究が各地で進んでいます。、画像だけでなく、動画からリアルタイムで人物を探す技術の研究もされています。このような技術が実用化されるのは、時間の問題と言えるでしょう。

このような技術の発達で、世界は再び「ムラ社会」に回帰しようとしているのではないでしょうか。技術は新しいものですが、その技術がもたらす世界は、案外かつての田舎に近いものなのかもしれません。だとすれば、大都会に慣れた人は、新しい世界の秩序の中でどううまく生きて行くべきか、田舎に学ぶ必要があるかもしれませんね。

EDIT:カナダの警察に、100万枚以上の写真と1000時間分以上の映像が寄せられ、警察では顔認証技術も使用してこれらを解析するとのことです。現在の顔認証技術ではどこまで有効かわかませんが、本当に象徴的な事件となりました。


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