Thursday, February 2, 2012

Stackoverflowが教えて!gooよりも何倍もクールな理由

集まるエンジニアのレベルに絶対的な差がある、とりあえずstackoverflowの方がインターフェースがかっこいいなど目に付く明らかな差は当然のことながら、普段はあまり見えないところにも大きな差があります。



※IANAL(I am not a lawyer/僕は弁護士ではないので、間違っていたらすみません)

とりあえず、著作権。StackoverflowのコンテンツはCreative Commons BY-SAです。サイト創始者の一人の考え方としては、著作権は引き続きユーザにあるが、それをstackoverflowに「CC BY-SAとしてライセンスしている」ということらしいです(その割には、Stackoverflowのコンテンツはstackoverflow由来であることを表示することを求めているので、著作権がユーザだけに帰属するかどうかは曖昧ですが)。



CC BY-SAは、オリジナルの著作権者を表示して、著作物をCC BY-SAでライセンスする限りは、商用利用も改変も構わないというライセンスです(商用利用の場合、売ってもいいけど、売った著作物を誰かにCC BY-SAで再配布(もしくは再販売!)されても文句は言えないということ)。



まぁ非常にフェアなライセンスと言えるのではないかと思います。そのおかげでstackoverflowのコンテンツはwebのあちらこちらに転載されており、中にはサイトを丸ごとコピーしているようなサイトもありますが、オープンソースなどへの意識が高いプログラマコミュニティにとっては、こういうライセンスのほうが、愛着というか、コミュニティへの帰属意識が出ますよね。非常にかしこい選択だったのではないかと思います。





一方でこちらは教えて! gooの著作権規定
要約すると、「著作権はgoo側に帰属し、よってgoo側が例えばその内容を使って本を創って設けてもユーザに支払いなどは必要ないばかりか、名前の表示(attribution)なども一切必要ない」という内容です。




��.投稿テキストの著作権等の帰属については以下の各号に定めるとおりとします。
��1)日本国著作権法第18条から第20条までにおいて定義される権利については、会員は、自らまたは第三者をして、当社、オウケイウェイヴ及び当社またはオウケイウェイヴの指定する第三者に対して行使せず、またはさせないものとします。
��2)日本国著作権法21条から第28条までにおいて定義される権利については、会員または第三者から譲渡され当社及びオウケイウェイヴに帰属します。
��3)第1号および第2号の対価として、当社及びオウケイウェイヴは、会員に対し、何らの支払も要しないものとします。



テキスト以外のマルチメディアコンテンツに関する規定は別にあり、こちらは基本的にはgoo側が欲しい権利をもらい、何か問題が発生したらユーザ側の責任となります(多分この点を考慮して、著作権はテキストと違ってユーザに帰属し、gooに無償ライセンスを付与する形にされています)。



これじゃぁあんまり頑張ろうって気にならないですよね。まぁ誰もこんなもの読まないのでいいのかもしれませんが。こういうところ、未来のcollaborationの形に乗り遅れてるんじゃないのって思ってしまいます。



ところで、seesaa blogはどうなっているかというと、こちらが規約および規約付属の説明です。



要約すると、規約によれば著作権はユーザに帰属し、第三者に対する著作権の行使はなんら制限しないが、seesaaにはどう使ってもいい権利を付与してもらうという形態のようです。その理由については規約付属の説明に少しのっています。gooとは違って、seesaaが他の第三者に利用権を付与するようなことはできないみたいですね。



この説明にはさらに、
弊社がユーザー様の著作物を弊社のサービス以外の目的で利用する場合、ユーザー様の許諾を頂く必要があります。
とありますが、「弊社のサービス」という言い方はかなりくくりが大きいので、本などの出版がこれに含まれるのかどうかはよくわかりませんね(本ってサービスなのかなぁ?)。



弊ブログのコンテンツは、テキストはCC BY-NC-SA、ソースコードはApache 2.0ライセンスで公開しています(Apache 2.0は商用可能です)。弊ブログの場合、第三者がもし弊ブログのテキストコンテンツをつかって本を創って売ったら文句が言えますが、seesaaにそれをされた場合は文句は言えないかもしれない、ということのようです。



ちなみに実はブログサービスには商用利用可のものと不可のものがあり、gooブログは商用不可、seesaaはOKです。ここもseesaaを選んだ理由の一つですね。gooはやっぱりNTTなので(?)色々なリスクを恐れて消極的というか、保守的な規約にしているのだと思うのですが、最近でた本、Freeにも書いてあったように、これからは企業がcommunityとうまくcollaborationしていくことが一層重要になってくるように思います。(gooの名誉のために書いておくと、商用利用不可なのはなにもgooだけじゃないですし、gooもblogについては、著作権はユーザに帰属するとしています)



ユーザとしても、頑張ってユーザ・コミュニティの利益・権利を守ろうとしてくれている企業を応援したいですね。








What will happen with Ethereum in 30 years?

tl;dr : We will continue to have a decentralized, global chain powered by ETH, but most of the economic activities using smart contracts ...